撥水コーティングは、なぜ防汚・撥水の効果がありますか？その原理から応用までを説明します。

水は私たちの日々の暮らしに欠かせない資源の一つです。しかし、電気製品は基本的に水濡れ厳禁で、使用する際に、周りに「水」があるかどうか確認しましょう。当記事では、撥水コーティングの原理および日常での応用につきて解説します！

撥水コーティングは、なぜ防汚性・撥水性がありますか？

ガラス表面に撥水コーティングが施されると、そのコーティング材がガラスの隙間を埋めて撥水性能を持たせます。撥水コーティングを施されたガラス表面に水滴を落としたら、水が水玉になって転がり落ち、ガラス表面に水がほぼ残りません。撥水コーティングおよび防指紋(AF)コーティングは、基板表面の隙間を埋めることにより、セルフクリーニング機能を得られ、汚れ、ほこり、油汚れなどを弾く効果があります。
 

YANG EN TECH CO., LTD.の防指紋(AF)・撥水コーティング

防指紋(AF)・撥水コーティングは撥水性・撥油性が優れ、防汚効果が高いため、よくガラス表面に施されます。レンズ表面に<20nmのナノコーティングを施して隙間を埋めることにより、汚れが付着しにくくなります。防指紋(AF)・撥水コーティングはセルフクリーニング効果が高いため、水と油の付着を防ぐことができ、マーカー、指紋、水シミなどの汚れは、洗剤いらずですっきり拭き取れます。

防指紋(AF)・撥水コーティング例1

ガラス基板表面に真空蒸着法を用いて撥水コーティングを行います。防指紋(AF)・撥水コーティングにより、カラス表面に付着した水滴の接触角が大きくなり、水が表面に付かずに弾け飛びます。防指紋(AF)・撥水コーティング後は、表面の滑らかさが向上し、キズに強くなり、耐用性に優れていてます。また、ガラス基板以外の基板へコーティングすることが可能です。防指紋(AF)・撥水コーティング後の表面は、摩擦係数は低くなり、接触角が＞110°以上になり、ほこりや汚れの付着を防止することができます。
 

防指紋(AF)・撥水コーティング例2

真空蒸着法以外に、ガラス、アクリル、PCなどの基板表面にスプレー式で均一に塗布できます。撥水スプレーする前に、まずは基板表面の汚れを落としましょう。そして、スプレーを左右に動かしながら均一に塗布しましょう。常温で乾燥してから、防指紋(AF)・撥水コーティング膜が形成され、撥水性が発揮されます。時間が経つと撥水効果が落ちてしまうことがデメリットで、真空蒸着法で撥水コーティングを施すことをおすすめします。
 

日常において撥水コーティングの応用例を2つ紹介します！

日常生活の中で撥水コーティングは重要な役割を果たしています。使用分野は、電気製品、シリコン、車載品、ウェアラブルデバイス、軍事品などにわたります。また、撥水コーティングには、通気性が保たれているため、MEMSにも使用されています。撥水コーティングを施すことにより、機器の耐久性を向上させ、より清潔に保ちます。
 

日常において撥水コーティングの応用例1

撥水コーティングは、日常生活の中で使われる電気製品にも使用されています。撥水コーティング加工で内部部品を保護することができることで電気製品の耐久性を向上させます。また、撥水コーティングは、撥水性以外に、電気製品を湿気、ほこり、静電気、劣化から保護できます。
 

日常において撥水コーティングの応用例2

撥水コーティングは、電気製品以外に、シリコーンゴム製品、車載品、ウェアラブルデバイス、軍事品などにも使用され、ガラス、金属、プラスチック、樹脂、ウェハーなど材質の撥水加工に活用されています。また、真空蒸着法で撥水コーティングを施すと、装置の耐久性を向上させるだけでなく、塩害腐食から装置を守ります。
 

※塩害とは何ですか？
海から吹いてくる潮風には塩分が含まれています。塩分を含んだ潮風が吹き付けると共に、塩水が飛び散り、上昇気流によって標高2000メートル以上に持ち上げられます。

結論

撥水コーティングは、日常生活からテクノロジーの分野において広く用いられています。当社は、光学コーティングにおいて、15年以上の経験を持ち、光学コーティングの設計からフィルター加工・製造、ガラス加工、コーティング加工までのサービスを提供しております。お客様のニーズに合わせて高品質な撥水コーティングを提供いたします。ご要望などがございましたら、お気軽にお問い合わせください。